ひろしま避難誘導アプリ 避難所へGo!
AndroidのみFree· ユーザー評価
災害時に本当に困るのは、避難するかどうかを迷う瞬間だけではありません。避難所の場所が分からない、今いる場所からどちらへ進めばよいか判断しにくい、スマートフォンを見ながら地図と現地を行き来する余裕がない。私は、こうした場面を想定して使うアプリとして、広島市の公式アプリ「避難所へGo!」を試しました。普段の天気を確認するアプリというより、広島市と周辺市町の避難所・避難場所を探し、災害時の移動を支えるための道具です。
このアプリは無料の天気カテゴリのアプリとして配信され、開発元は広島市です。対象年齢は3歳以上で、Androidでは6.0以上の端末が利用対象になっています。平均評価は3.5で、評価数は40件あまり、インストール数は1万件を超えています。数字だけを見ると、誰もが毎日使う定番アプリというより、必要なときに備えて入れておく防災アプリという位置づけだと感じました。
最初につまずきやすいのは、操作より「使う前の準備」
このアプリで最初に意識したいのは、災害が起きてから慌てて使い始めないことです。避難先を探す機能や、ARカメラ、避難コンパスのような現地向けの機能は、平常時に一度触れておいたほうが安心できます。災害時は通信状況、周囲の明るさ、端末のバッテリー残量など、アプリ以外の条件も同時に厳しくなりやすいからです。
インストール後は、まず自宅、職場、学校など、日常的に長く過ごす場所の近くに避難所や避難場所があるかを確認しておくのがおすすめです。単に一番近い場所だけを見るのではなく、そこまでの道に川沿い、低い土地、幅の狭い道路、混雑しそうな交差点がないかを、普段の地図や実際の周辺環境と照らし合わせて考えます。アプリが示す場所は避難先を知る手がかりになりますが、表示された地点までの道が常に安全とは限りません。
ここで起きやすい勘違いは、避難所と避難場所を同じものとして扱ってしまうことです。名称が似ていても、災害の種類や状況によって適した場所は変わります。アプリで候補を見つけたら、表示された施設名だけで判断せず、画面上でどの種類の場所として示されているのかを確認してから、家族にも共有しておくと実用性が上がります。
もう一つの準備は、アプリだけを唯一の案内役にしないことです。紙の地図、家族との連絡方法、集合場所、近所の人から得られる情報も一緒に考えておくべきです。特に高齢の家族や子どもと移動する場合、ひとつのスマートフォンの画面を全員が見続けるのは現実的ではありません。私は、候補となる避難先を事前に口頭で説明し、アプリは確認用に使う形が最も無理がないと感じます。
ARカメラは便利だが、画面だけを見て歩かない
ARカメラ機能は、避難所や避難場所の方向を現地で把握するための補助になります。地図上の位置関係が頭に入りにくい人にとって、周囲の景色と案内を重ねて確認できる考え方は分かりやすいものです。初めて訪れる地域で、地図を回転させながら方向を読むのが苦手な人には特に役立つでしょう。
ただし、AR表示は歩行中に見続けるものではありません。画面に集中すると、段差、車、自転車、冠水した場所、落下物などを見落とす危険があります。私は、立ち止まって方向を確認し、スマートフォンをしまって数十歩進み、また安全な場所で再確認する使い方をすすめます。案内が少しずれて見えるときも、何度も端末を振り回すより、建物や道路の形、周囲の人の動きを合わせて判断するほうが安全です。
避難コンパスは「進む方向」を決める補助として使う
避難コンパス機能も、目的地へ向かう方向を直感的に確認したいときに便利です。特に、似たような住宅街や大きな施設の周辺では、地図の上下だけで方角を判断しにくいことがあります。コンパスを見て大まかな方向を合わせ、次に道路の形や交差点を地図で確認するという二段階の使い方なら、案内を過信しにくくなります。
コンパスが思った方向を示さない場合、すぐにアプリの不具合だと決めつけないことも大切です。スマートフォンの向き、周辺の磁気を帯びた物、建物の中や車内といった環境によって、方角の表示が安定しないことがあります。端末を水平に近づけ、周囲に金属製品や磁石の付いたケースなどがない状態で、落ち着いて再確認します。それでも判断できないときは、コンパスを使い続けるより、地図、標識、人の誘導を優先してください。
設定後に確認したいことと、うまくいかないときの戻し方
使い始めに画面が期待どおりに動かないときは、まず端末の基本状態を確認します。アプリが最新の状態か、端末のOSが利用対象に入っているか、通信が安定しているかを順番に見ます。Androidの場合、このアプリの利用対象は6.0以上です。古い端末では、アプリそのものではなく、OSや端末側の対応状況が原因になる場合があります。
地図や避難先の表示に時間がかかる場合は、通信状態を確認してから、見通しのよい場所や安定した通信環境で再度開きます。地下、建物の奥、混雑した場所では、位置情報や通信が安定しないことがあります。画面を何度も連続して操作するより、いったんアプリを閉じてから再び開き、現在地と目的地の表示を落ち着いて確認するほうが、誤操作を減らせます。
現在地がずれているときは、スマートフォンを持つ位置を変えたり、屋外の安全な場所で再確認したりします。高い建物の近くや屋内では、位置情報が正確に出ないことがあります。現在地の青い印や方向表示だけに頼らず、交差点名、道路の向き、目立つ建物など、実際に確認できる目印と照合してください。
ARカメラが見づらいときは、明るさを調整し、レンズを拭き、周囲に人や車が少ない場所で立ち止まって使います。暗い時間帯や雨の中では、カメラ映像そのものが見えにくくなります。そうした条件では、ARを無理に使うより、避難コンパスや地図に切り替えたほうが安全です。ひとつの機能に固執しないことが、このアプリを実際の避難行動に役立てるコツです。
家族で使うなら、事前に同じ画面を見ておく
家族それぞれが別々にアプリを入れるだけでは、いざというときに意見がそろわないことがあります。平常時に同じ避難所や避難場所を表示し、「自宅からはどの方向か」「途中で合流できる場所はどこか」「子どもが疲れた場合はどうするか」を話しておくと、アプリの役割がはっきりします。
たとえば、平日の夕方に自宅へ向かっている途中で大雨になり、道路の一部が通りにくくなった場面を考えます。私はまず、アプリで近隣の避難先を確認し、ARで歩き始めるのではなく、避難コンパスと周囲の道路を使って大まかな方向を決めます。その後、安全な場所で地図を再確認し、家族には施設名を短いメッセージで伝えます。こうすれば、スマートフォンを見続けずに済み、家族が別の道から向かう場合も目的地を共有できます。
この使い方で重要なのは、アプリの画面を家族への説明そのものにしないことです。施設名、向かう方向、途中で危険を感じた場合の変更先を言葉で伝えます。通信が不安定になったり、端末を使えなくなったりしても、最低限の行動方針が残るからです。
アプリが原因に見えても、実際は環境側の問題かもしれない
避難誘導アプリは、端末の位置情報、カメラ、方角の検知、通信など、スマートフォンの複数の機能に支えられています。そのため、表示が不安定なときにアプリだけを責めるのは早すぎます。屋内、悪天候、停電、通信混雑、端末の省電力状態など、周辺条件が重なると、どの地図アプリでも案内が不安定になる可能性があります。
また、避難先までのルートが表示されても、現地の危険を自動的にすべて判断してくれるわけではありません。道路が通行止めになっている、橋を渡れない、避難先が混雑している、災害の種類によって適切な場所が変わるといった状況では、画面の案内をそのまま実行しない判断が必要です。自治体や現場の誘導がある場合は、それを優先します。
普段使っている一般的な地図アプリとの違いも、ここで整理しておきたいところです。一般の地図アプリは、店舗、交通、徒歩ルート、施設検索など日常の移動に強い一方、防災目的の避難先を探す用途では情報が埋もれることがあります。このアプリは、広島市と周辺市町の避難所・避難場所を確認する目的が明確で、日常の寄り道を探す道具ではありません。
逆に、知らない地域を長距離移動する場合や、道路の混雑、公共交通機関、店舗の営業状況までまとめて知りたい場合は、一般の地図アプリや公式の災害情報と併用したほうが便利です。私は、通常の地図アプリを置き換えるものではなく、広島市周辺の避難先を確認する専用の補助役として使うのが適切だと思います。
向いている人と、別の方法を優先したい人
広島市や周辺市町に住んでいる人、通勤や通学で訪れる人、家族の避難先を事前に確認したい人には、このアプリを入れておく価値があります。特に、地図だけでは避難所の位置を探しにくい人や、現地で方向を確認するのが苦手な人にとって、ARカメラと避難コンパスを試せる点は分かりやすい利点です。
一方、全国各地を頻繁に移動する人、災害情報を幅広くまとめて受け取りたい人、公共交通や道路状況を中心に確認したい人には、このアプリ単体では足りません。自分の生活圏が広島市周辺から離れている場合も、主な防災手段として選ぶより、訪問先の自治体が提供する情報と一般の地図を組み合わせるほうが現実的です。
評価は3.5の平均で、レビュー数は16件です。私はこの数字を、機能の価値がないという意味ではなく、利用場面が限られる防災アプリとして見ています。毎日開いて便利さを実感するタイプではないため、評価の高さだけで判断するより、広島市周辺で暮らす自分に必要か、事前に避難先を確認する習慣を作れるかで決めるべきです。
現在の位置づけと、入れておく判断
このアプリは2020年3月19日に公開され、現在のバージョンは1.0.31です。無料で使えるため、広島市周辺を生活圏にしているなら、平常時に一度確認しておく負担は大きくありません。インストール数は1万件を超えており、少なくとも防災用の選択肢として利用されていることが分かります。
ただ、インストールしただけで準備が完了するわけではありません。自宅や職場の周辺で避難先を確認し、ARカメラと避難コンパスを安全な場所で試し、画面に頼りすぎない移動方法を家族と話す。ここまで行って初めて、このアプリの価値が出ます。使い方の練習をせず、災害発生後に初めて起動するのは避けたいところです。
私の結論は、広島市周辺で暮らす人にとって、避難先を具体的に考えるきっかけになる実用的な防災アプリです。ARカメラや避難コンパスは便利ですが、通信や端末の状態、現地の危険に左右されるため、案内を絶対視してはいけません。安全確認と自治体・現場の情報を中心に置き、このアプリを方向確認の補助として使うなら、無料で備えておく意味は十分にあると感じました。
長所
- 現在地から避難所までの経路を確認でき、土地勘がなくても使いやすい
- 広島市内の避難所情報をスマートフォンで手軽に確認できる
- 災害種別に応じた避難先を探しやすく、判断の助けになる
- 防災意識を高めるきっかけになり、平時の備えにも役立つ
- 日本語表示が中心で、操作に迷いにくい設計になっている
短所
- 対応地域が広島市周辺に限られ、他地域では活用しにくい
- 位置情報や通信環境がない場合、案内機能を十分に使えない
- 避難所の開設状況は災害時に変わるため、最新情報の確認が必要
- スマートフォンの電池切れに備え、紙の地図なども用意したい
- 利用には位置情報などの権限許可が必要になる場合がある
よくある質問
「ひろしま避難誘導アプリ 避難所へGo!」はどのようなアプリですか?
「ひろしま避難誘導アプリ 避難所へGo!」は、広島県内で地震、豪雨、土砂災害などの災害が発生した際に、避難に役立つ情報を確認できる防災アプリです。現在地周辺の避難所や避難場所を探したり、災害時に取るべき行動を確認したりできます。土地勘のない場所にいる場合や、家族と避難先を事前に決めておきたい場合にも便利です。
避難所までのルートを正確に案内してくれますか?
アプリでは、現在地や指定した場所を基準に、避難所などの防災関連施設を検索し、目的地までの方向や経路を確認できます。ただし、災害発生時は道路の冠水、土砂崩れ、倒木、通行止めなどによって、表示されたルートが安全とは限りません。案内は参考情報として利用し、現地の状況や自治体、消防などの指示を優先してください。
利用するために位置情報やインターネット接続は必要ですか?
現在地周辺の避難所を探したり、地図上で自分の位置を確認したりする機能を使う場合は、スマートフォンの位置情報を許可する必要があります。また、最新の防災情報や施設情報を取得するには、通常インターネット接続が必要です。通信障害や停電に備え、平常時にアプリを開いて使い方を確認し、避難先や家族との連絡方法を別途準備しておくと安心です。
避難所の開設状況や受け入れ状況も確認できますか?
災害時には避難所の開設情報や関連する防災情報が提供される場合がありますが、すべての避難所の状況が常にリアルタイムで表示されるとは限りません。避難所が開設されていても、満員、避難経路の危険、対象地域の違いなどによって利用できない可能性があります。アプリの情報だけで判断せず、自治体の公式発表や防災行政無線なども合わせて確認してください。
ダウンロード前に知っておくべき注意点はありますか?
このアプリは防災行動を支援するためのもので、災害から身を守ることを保証するものではありません。スマートフォンの電池切れ、通信障害、GPSの誤差、地図情報の更新状況によって、表示内容が実際の状況と異なる場合があります。インストール後は、通知設定や位置情報の権限を確認し、家族と避難場所を共有して、通信できない状況でも行動できるよう備えておきましょう。

















